ありがとう増川隆洋
増川隆洋 契約満了。
言い換えると、増川は2018シーズンは札幌から舞台を変えてプレーすることになった。
2017シーズン、コンサドーレはシーズン当初メディアから降格候補と揶揄されたが、兼ねてからの目標だった"J1残留"を果たすと同時に、J1ではクラブ最高の勝ち点43を取り充実したシーズンとなった。
しかし、その裏でこの男にとってはコンサドーレの勝利に"試合に出ることで"貢献することができなかった悔しいシーズンとなった。
増川がコンサドーレに在籍したのはたったの2年間ではあるが、数々の忘れられない思い出と共にサポーターの記憶に刻まれた選手だったことは間違いない。
僕の主観ではあるが、感謝の思いも含め、ブログを書いてみようと思う。
完全移籍で加入
増川隆洋選手加入のお知らせ | コンサドーレ札幌 オフィシャルサイト
僕自身スタジアムに通うようになった、J2での2015年シーズン
監督交代、4試合連続無得点でJ1自動昇格圏内とは程遠い10位でシーズンを終えた。
特にDFの補強が急務となり、やってきたのが、J1神戸でプレーしていた増川隆洋。
経歴を見ると、伸二やイナと同学年で、代表には選ばれていないものの、2010年名古屋グランパスのJ1優勝に導き、Jリーグベストイレブンを獲得。しかし、僕は全く知らず、どのようなプレースタイルなのか、どういう選手なのか全くわからない状態だったのだ。
2016年シーズン
開幕戦で見事スタメンを獲得(ちなみに後にも先にも竜二,増川,イナ,伸二のおっさんカルテットでスタメンを組んだ試合はない)
ちなみに試合内容は忘れた。*1
そしてしばらくベンチが続くものの、第4節の清水戦では完封勝利に貢献するとともに、身長191cmの身長を活かし、セットプレーでも都倉に集中するマークを分散させる意味でも相手の脅威となった。
そして、この試合を境にレギュラーを掴むと、
相手の攻撃の芽を摘み、ロングボールをいとも簡単に跳ね返すのみならず、後方からの的確なビルドアップ、セットプレーでは相手の脅威となり、3バックのセンターというのはこういう風にやるんだ。という頼もしさすらあった。
その活躍もあり、コンサドーレの5試合連続ウノゼロ勝利を含む6連勝に貢献し
その働きぶりは5月のJリーグ月間MVPの候補にノミネートするほどだった。*2
そして忘れもしない5年ぶりの函館での一戦。
ここではコーナーキックから得点し、コンサドーレ在籍中では唯一のゴールとなった。
このように増川はJ2首位をひた走るコンサドーレにとって欠かせない選手だった。
しかし、37歳の高年齢でもあるため、終盤に疲れが目立ちよく裏に抜けられるシーンが増え目立つように..
特に第36節の愛媛FC戦(△2-2)では、GKのソンユンがビッグセーブを連発し負けなかったものの、
リーグ最少失点で堅守を誇っていたが、
"札幌は裏を取れば点を取れる"ということが浮き彫りになり、
続く第37節東京V戦(●1-2)では無敗だったホームで負け、第38節熊本戦(●0-2)、第40節徳島戦(●1-2)では同様なケースで失点に絡み、増川のパフォーマンスが落ちるとともにチームのパフォーマンスも落ちた。
最終的には竜二がカバーしたものの、自身は
前十字靭帯部分断裂
全治8か月。
チームは最終戦でJ2優勝,J1昇格したが、
彼にとって長いリハビリ生活の始まりだった。
2017年シーズン
櫛引の移籍とタイのメッシことチャナティップの加入により背番号を18→5に変更。
リハビリ生活が続いても、僕自身増川がJ1で戦う姿をどうしても見たかった。
なので、初めてレプリカユニフォームに背番号を入れた。増川の5番を。
全治の期間から、復帰は7月の終盤ぐらいだと思っていたが、全く復帰報道が出てこない。チームも5月は竜二が3バックのセンターを務めなければならないほどで、間に6連敗もあった。増川がいれば....と思うときが何度もあった。
後に知ったことによると、6月にふくらはぎの肉離れをして、合流が遅れていたが、
8月に部分合流し、9月には紅白戦にも出場。
そして、10月14日厚別での柏戦(○3-0)でついに今季初のベンチ入り。
事前に情報が全くなかっただけに、驚きだった。
試合の展開も余裕があり、途中出場も果たした。
やはり、プレー時間は短かったものの、安定したビルドアップ、簡単にロングボールを跳ね返す姿など、増川らしく、頼もしかった。
しかし、この試合がコンサドーレとして
最後に出場した試合だった。
チームも残留を果たし、リーグ最終戦を翌日に迎えた12月1日。
契約満了を発表。
僕は頭が真っ白になった。
竜二が怪我で長期離脱したのもあり、来年も契約を結ぶと思っていた。
何よりもっと増川のプレーを見たかった。
最終戦後のセレモニーでも
時折笑顔を見せるものの
終始なんだか悔しそうに顔をしかめていた。
それもそうだろう。試合に出てなんぼの世界。
来年の所属チームが決まったら、
一度はそのチームでの試合を見るために足を運びたい。
民族衣装が異様に似合った増川
フクモリ餃子でおなじみ白狼軒の店長さんによると辛いものが苦手な増川
特徴のロングヘアをなびかせる増川
笑顔が素敵な増川
他にも、
気さくにファンサに応えてくれた増川
高身長なのに、実は足元の方が得意だという増川
何より、DFとして圧倒的な強さを見せた増川
もう一度見たい。
2年間という短い期間だったが本当にありがとう。
明日3日の今シーズン最後の宮の沢での練習、行ってこようかなあ。